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なにを思ったかクロックアップ

とにかくPCを完成させたおやぢはしばらくの間は何一つ不満もなくPCをぶいぶい言わしていた。 何しろ以前使っていた某N社製のPCだったら某M社の表計算ソフトEとかワープロのWとか開くだけで何分も待たされたのが、この自作PCなら数秒で”パッ”と開いて、即お仕事なのだ。  おまけに、あの重たくて有名な某M社のデータベース・ソフトのAでさえ全く待たずにお仕事出来るのだから笑いが止まらない。  あまつさえ画像の表示などIntelのI740なんぞを付けているから綺麗で、速くて、インターネットのH画像が素晴らしく綺麗なんで、おやぢはよだれダラダラもんであった。  ところが、人間浅ましいもので、しばらく使っているともっと速く出来るんじゃなかろうか、などと言う欲が出てくる。  なまじクロックアップなどと言う禁断の禁じ手を知ってしまっているこのおやぢにおいてはなお更な事であった。  「確かにこのPCは速いのだが、CPUを買った時”450MHzまでクロックアップ可!”なんか書いてあったはずだ。う〜ん、もちっと速くしてみようかしら?。いや、きっと出来るはずだ!」  おやぢは生半可に仕入れた怪しげな知識をよせばいいのに実践してしまう暴挙に出た。  「確かこのPCはBiosでCPUの倍率を変えられたはずだ。え〜と、1回PCを終了させてと。それから再起動をかける。」

起動中にDeleteキーを押してやればBiosの画面が出てくるから、そこからCPUのクロック設定画面に移ってベースクロックと倍率を変えてやれば良い訳だ。 まずは、手始めにベースクロックを75MHzにしてみようかね。ちょっと怖いぞ!Escキーで終了させて、セーブして再起動。さぁ!どうだ



う、うっ!、上手く行ったぞ!。Win98もちゃんと起動する!えへへ、これなら83MHzも上手くいくかもしんないぞ?!えいっ!83MHzもやっちゃえ!。 でぃっ!これでもくらえ!



げっ!ちゃんと起動してるぞ!でへへ、じゃ、100MHzなんか無理だよなぁ〜?。どれ、ひとつ試してみちゃおうかねぇ?



くわっ!!..........??!!。ちゃんと起動してるぞ!!!、や、やりゃ出来るじゃねぇか。 ぐぇへへひぃ〜、何てぇこった?ひっひぃ。じゃ、じゃ103MHzなんかどうじゃらほい、と!?



どしゃ〜!!!!!!!。う、上手く行った!!!!!。ちゃ、ちゃんとWin98が起動してる〜?????!!!。す、すごい!!!じゃ、ちょっとベンチマークなんかしちゃお〜かな〜?。 あんりゃ?、あんまし数値が良くないぞ!?450MHzの時の方が良いみたいだねぇ?くをぉりゃ、こうなったら112MHzでどうだ!!!??



ぐぎゃ〜!!!!!や、や、やりやがった〜!!!!。き、き起動した、起動しちゃったよ〜!!!!おんおんおん!!、生きてて良かった〜。でも、ちょっと変だぞ??Win98の起動中に止まっちゃった!?う〜ん、やっぱ無理か??! でもいいや、ここまで来たんだから。へへ、450MHzで使っちゃおう!。 と、言う訳でおやぢはしばらくこのPCを450MHzで使っていましたが、さすが無理やり付けたSocket7用のCPUファンでは無理が祟ったのかCeleron300Aはあえなく成仏してしまいました。 それからと言うもの、おやぢはあの450MHzの快感が忘れられず、またCeleron300Aを買い込んで来ましたが、さすがにあそこまでクロックアップできるロットに巡り合えず、もんもんとした日々を送るのでした。 あ〜、あの快速の日々は何処へ行った?返せ!戻せ!〜!!



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