今見ても懐かしいなぁ〜。 当時、これらのエレキギターの値段は、サラリーマンの初任給 と同じくらいした。 当然、自分ら子供には手の出る値段ではなかったし、親に買って くれなどと言い出せる金額の範疇ではなかった。 近所の質屋に、時々質流れのエレキギターが展示してあると よく見にいったもんだ。 どうしてもギターが欲しい(本当はエレキ)とおやじにいったら 知り合いのお兄さんが使っていたと言う古ぼけたギターを 貰ってきてくれたけど、ボロいし、汚いし弾きにくいしで 今だったら絶対欲しくないギターだった。。 チューニングも知らなかったし、ちゃんとした教則本を勉強 した訳でもなく、ただ闇雲に「テケテケテケテケ〜」ばかり やっていた。 そのうち、同じクラスにお兄さんがギターを弾けるという奴と 仲良くなり、そのお兄さんに少しずつギターを教わっていったが そのお兄さんはフォークソングが好きだったので、自分も フォークソングに傾いて行った。 でも、ビートルズやグループサウンズの音色は、馬鹿な中学生を 痺れさすには強すぎる麻薬のようなもので、私はフォークソング とグループサウンズの間で、フラフラ揺れる木の葉のような もんであった。 |