昭和40年当時、まだ小学生だった私はこのブームの意味する所が ちゃんと判っていた訳ではなく、ただ、毎週放映されるこの手の 番組を観ては小さなホウキを抱えてテケテケテケ〜などやっては 親に苦笑いをされていた。 この写真は、「ニュー・エレキ・サウンド」だったか? 他にも「エキサイト・ショー」とか「勝ち抜きエレキ合戦」とかが あったような気がする。(エレキ・トーナメント・ショーかな?) まだ、グループ・サウンズが登場する直前で演奏される曲目も ベンチャーズとかスプートニクス、サーチャーズなどと言ったインス ツルメンタルの曲が多かったようだが、後期になるとアニマルズや ハニカムズ、アストロノウツなどのインスト半分、歌物半分などと いったバンドも増えてきた。 自分も含めて、この世代に属するミュージシャンは、殆どがこれらの 番組に影響を受けているはずである。 この数年後に勃興するグループ・サウンズも、この時すでに原型が 出来ており、この番組に出ていたアマチュア・ミュージシャンが後に 日本を代表するギタリスト等になっていった。 今ではすでに過去の人になってしまっているが、竹田和夫、成毛滋、 エディ蕃、などといったベテランがこの世代に属している。 80〜90年代に、ニューミュージックなどと言うカテゴリーの 日本のポップスを作ったミュージシャン達は、幼い頃これらの番組を 観て育った世代だと言えよう。 例えば、チャー、ユーミン、松任谷正隆、アルフィー、ゴダイゴなど。 そして、現在はそれらのミュージシャンの子供達が日本のミュージック シーンを作り上げているのだ。 |