昭和40年代と言うのは、テレビが一般家庭に普及しはじめ、家庭の 中にあるものがどんどん電化された時代です。 それと、蓄音機がレコードプレイヤーになり、ソニーが小さくて安い トランジスターラジオを発売したのもこの頃です。 だが、エレキのアンプはまだ真空管で、出力もいいところ数ワット ボリュームとトーンコントロール、ちょっといいのでトレモロが 付いていると言う仕様が一般的でした。 メーカーとしては、グヤトーン、テスコ、カワイ、バーンズ等。 輸入品でフェンダー、ギブソン、Voxなど。 昭和50年頃、銀座の山野楽器へ行った時何故かマーシャルのアンプ があって、店員にあの家のようにデカイアンプは何かと訊いたら あれは、間違って輸入してしまったんで誰も買ってくれないと 嘆いていた。 この後、トランジスターアンプが主流になりだすと、メーカーも エーストーン、エルク、なども参入してきた。 兎に角、この当時5Wなどと言うと大出力で、みんな耳を押さえた ものだ。 それから数年後に私が30Wのアンプを買った時には、家族全員に 呆れられたし、その数年後にエルクのヴァイキングと言う100W のアンプを買ったら、おやじから「家では絶対に音を出すな!」 ときつく言われたのを覚えている。 |