ノコギリクワガタ
Prosopocoilus inclinatus
採集年月日	2005/6/25
採集地		川崎市多摩川河川敷 クヌギの樹液で採集
体長		オス 57ミリ メス 28ミリ


 

2005/9/4
最初は、オスx2、メスx2で飼育を開始したが、7月中旬にオスx1とメスx1が相次いで死亡。
現在は1ペアのみで飼育を行っている。
2005/8/28に卵1個を確認しているが、今だ孵化を確認していない。
飼育ケースには、底に黒土を5〜6センチ敷き詰め、その上にマットと朽木(多摩丘陵の森林中から採取)を
埋め込み飼育している。
全体的に湿度はかなり高めにし、直射日光を避けて日陰に設置している。
生息地と飼育地は非常に近いので、現在の環境下でも繁殖は充分可能と思っているが、なかなか卵が
生まれないようだ。
メスの体長が小さいので、総産卵数はかなり少ないのではと予想される。




2005/9/13
とうとうオスが死んでしまった。昨夜までは結構元気だったのに。非常に悲しい。
メスが生きているか確認したかったので、マットを掘ってみた所、幼虫が居るのを発見した。
先日の卵が孵化したらしい、他にも卵が2個産んであった。
しかし、4匹の親からたったの3匹しか子供が生まれなかったのは残念!
メスはまだ元気にマットにもぐっていた。
これから先、卵を産むのだろうか? 産んでくれないと困るなぁ。
だから残ったメスは大事にしなくては。
   
     
2005/9/19     
ノコ幼虫の発育チェック。     
3つあった卵のうち2つは孵化して、それぞれ初齢と1齢になっていた。     
小さなプリンカップの中で丸まってマットを食っているようだ。     
マットはかなり高湿度で、室温は高め。     
なんとか無事に成長して欲しい。  

      

   
2005/11/21       
もうすっかり初冬になったが、この夏に採集したノコギリクワガタはどっこい生きている。       
1匹は町田の野津田公園で採集したオスで、もう1匹は多摩川河川敷産のメスだ。       
クーラー・ボックスの中はもう10℃前後しかないが、時々見ると餌を食っている。       
なんて長生きなノコギリクワガタだろう。       
まさか、今年の春に羽化した新成虫ではあるまいな?       
このまま越冬してしまったりして。       
       
2005年度はノコギリの累代は失敗だった。       
       
       
2006年度       
       
今年は多摩川の河川敷内のヤナギ林で多数の固体を観察と採集ができた。       
特に中州には多数のノコギリクワガタが生息してその数は息を呑むほどだった。       
6〜7月に2〜3ペアの固体を採集して、累代を開始した。       
8月後半には多数の卵と幼虫を確認した。       
今回は、産卵セットのケース底に生息地の「泥」を敷いた上に朽木とマットを       
入れてみた。       
これが良かったのか、どのケースにも沢山の卵が生まれており、幼虫も発育が       
良かった。       
ノコギリクワガタもグループをベランダ飼育組と地下駐車場組に別けてみた。       
現在のところ、両者に目立った差はないように見える。       
       
2007年度       
       
現在、幼虫が数十匹越冬中である。       
ベランダに大衣装ケースで数十匹。飼育ケースに十数匹居る。       
また、地下駐車場にも中型ケースで数十匹が居る。       
今年は暖冬なのでこの先、どのような生育をするのか楽しみである。       
       
2007/6       
       
去年から飼育していた幼虫のうち、中型ケースで飼育していた幼虫が蛹になり、羽化した。       
中型ケースで飼育していた幼虫は、全て1年1化でこれから来年まで休眠すると思う。       
しかし、折角初夏に羽化するのに1年も休眠する意味と言うのは何なのだろう?    

 

 

  
2008年〜     
ようやく我が家でもノコギリクワガタの累代が上手く行く様になった物の2009年から毎年の酷暑がノコギリクワガタの幼虫やサナギを苦しめ、
ついに2010年には1匹の幼虫も生まれずここにノコギリクワガタの累代飼育は終了してしまった。     
しかし、我が家ではどうやっても中歯以上のノコは育てられなかった。