ミヤマクワガタ
Lucanus maculifemoratus

採集年月日	2005/7/26〜28
採集地		津久井郡相模湖町の林道にて採集

2005/9/4 今の所、飼育が精一杯で産卵まで漕ぎ付けるか全く不明である。 生息地は標高3〜400メートルの山地で、朝晩の寒暖の差が大きく、沢沿いでもあるので多湿な 環境であったと思われるが、現飼育地は低地であり、昼間の気温が限界近くまで高く、夜間も それ程気温が下がらないと言う、ミヤマにとっては過酷な環境下での飼育である。 また、採卵が成功してもこの飼育地の気候での幼虫の飼育は困難を極めると思われる。 実際、採集してしまった事を後悔するするような飼育環境と言わざるを得ない。 もし、この環境下で繁殖が成功したとしても、元の生息地に戻せるかどうか疑問である。 どう考えても不自然な飼育環境であり、このような気候の中で代々の繁殖させたらかなり高い確率で 奇形や遺伝の撹乱が起こる疑念が避けられない。 残念ではあるがこの種の塁代は止めておこうと決心している。 2005/9/7 台風が過ぎた朝、ミヤマ♂が息絶えていた。 この2〜3日、元気にマットの上を歩き回っていたのだが、昨日の昼からマットに潜ったままだった。 やはり動き回り過ぎて消耗してしまったのか? ♀も姿が見えないのでかなり心配である 2005/10/7 昨日の晩からミヤマのメスがマットの上でじっとしていたので、今朝消息を確認してみたら ★になっていました。 我が家のような過酷な環境下でこれだけ生きてきたのは驚きであり、可愛そうなことをしたと 悔やむのでありました。 やはり、産卵はしておらず、ケースの中には何も見つける事はできなかった。 来年は採集しないようにしたい。 でもなぁ、見つけると欲しくなってしまうんだよなぁ。 取りあえず、ミヤマクワガタの飼育観察はこれにて終了。