毎年、丁度今頃クワガタのシーズンが始まる。
その日数のズレはせいぜい2〜3日で、暖冬と言われても寒い春と言われても誤差の範囲しか違わない。
去年は5/15だったから2日のズレと言うことは例年並である。

去年もそうだったが、最初に見かけるコクワの背中には必ず「泥」が付いている。これは「越冬固体」なのだろうか?

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新成虫は「朽木」の中から出てくるから「泥」は付かないはずだ。
もしも泥の中で越冬したとすると「温度変化の少ない」相当深い泥の中であろう。
この河川敷の林の下は、常に伏流水が溜まっていて沼状だから地表と伏流水の境辺りの土中に居たのだろうか?。
同じ時に近くの朽木裏にいたコクワには泥は付いていない。新成虫なのだろうか?

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もうヤナギの幹や枝から樹液が噴出し発酵も始まっているようだ。ただ、クヌギやコナラの樹液と違って、割とサラサラした樹液なので殆どが流れてしまう。

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今年の河川敷の様子は去年と少し違って「背の高い青草」がやたらと多い。去年は林の中は下草が生えていなくて、スッキリしていたが、今年は草ボーボーである。
この違いはなんで起きるのだろう? 不思議である。

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シーズンが例年並だとすると、ヒラタが発生してくるのは5月下旬から6月中旬までである。
この時期なら決まったヤナギに必ずと言っていいほど居る。
ヒラタは観察しにくいと言われて、探している人は必死に夜中のポイント巡りをしているようだが、河川敷なら昼間でも出歩いている。単独でもペアでも、時期さえ間違わなければたいてい見られる。

ノコギリは6月下旬からだな。7月初旬ならイヤと言うほど居るな。
子供の頃の「木を蹴ったらボトボト落ちてくる」を経験したい人はその頃がベストだろうな。
ただ、だからと言って「乱獲」してはいけない。ボトボト落ちてきたら「見るだけ見て」逃がしてやって欲しい。
全部持ち帰ったら「即絶滅」である。
河川敷の許容量は小さいので、密集しているだけの話なのだ。だから生息している数は普通のクヌギ林と変わらない。
それらをキチンと守れる人なら大歓迎である。