今朝、中州のヒラタ・ポイントへやっと入る事が出来た。 ここは、8月の台風でポイントの木が折れてしまったと思っていた。 ところが、今日行って見てビックリ!折れたのではなかった。 切られていたのだ... この木が倒れているのを知ったのは台風の後だったが、ワシは台風の前に石垣島に行っていて1週間ばかりここへは来なかった。 どうやらその間に何者かによって切り倒されたのだ。 幹を短く切ってあるし、枝も払ってあるところを見るとチェーンソーで切ったらしい。 これはシロウトの思いつきで出来る作業ではない。 もしかしたら国土交通省の河川管理課か何かの委託を受けた業者が、切り倒した物のようだ。 こうなってしまってはどうしようもない。 仕方がないので、切られたコナラの木をじっくり観察してみた。 今まで気が付かなかったが、この木の梢にはいくつものエグレや穴があって、中では幾らかの樹液が出ていたようだ。 ヒラタはその中にもぐり込んで樹液を吸っていたのかも知れない。 残った方の木の幹に、今まで見えなかったエグレがあるのに気付いて見上げると中にヒラタらしきクワガタが入っていた。 そんな穴が枝の高い所にも沢山あるのだ。 だから、この木で何匹ものヒラタクワガタを採集することが出来たのだ。 根の周りには、アリが齧った木の粉が一杯詰まった部分があって、これが非常に良質なマットになっている。物凄い量だ。 その奥は、腐った根っ子につながっているように見える。 多分、ヒラタはこの木の腐った根っ子とマットで繁殖して、幹のエグレの穴にもぐり込んで生活していたのだろう。 ここだけで一つの環境が完結しているのだ。 これが破壊されたのは非常に残念である。 木の周りは、明るく開けた草地が出来た。 もしかしたらこの空き地にクヌギのドングリを撒いたら良く成長するのではないかと思う。 クヌギは明く日当たりの良い場所でないと発芽しないのだ。 これも一種の萌芽更新だと思えば良いのか? 今度、近所のクヌギのドングリを大量に採ってきて撒いてみよう。 一個位は芽を出してくれるかも知れない。