今朝、数週間ぶりに多摩川のポイントを見に行った。

この前の台風は結構大きな被害を残していたようだ。
まず、中州のヒラタ・ポイントのコナラが折れてしまったようだ。
何故「〜のようだ」などと推測で書いているかと言うと、まだ河原から増水した水が引いておらず、現場に近づく事が出来ないのだ。
1箇所から2本生えているコナラの、樹洞がある方がポッキリと折れて倒れているのが見える。
どうやら中州全体が水没したらしい。それと風で樹洞のところから折れたのだ。
何しろ樹洞の中で火を燃されたりしたから弱ってしまったのだろう。
非常に残念ではあるが、折れた木が朽ちればヒラタの産卵/発生場所になるだろう。何年かかるかわからないが。
今年の冬から春にはクヌギの苗を植えてみようと思っている。
初夏に植えたクヌギの苗は枯れて(この前の放火で)しまったので再挑戦だ。
多少の水害には負けずに育ってくれると良いが。

もう1箇所のクヌギポイントはスズメバチの天下で、危なくて近寄れない状態だった。
樹液もすでに殆ど枯れたような状態だが、スズメバチはしつこく樹液を吸いに来ている。

河川敷全体では、クルミはセミばかり。シラカシは樹液が出ず。ヤナギの木も樹液は出ていなかった。
毎年、台風の度に水没や流失を繰り返しているようだが、来年はどうなるのか?非常に楽しみであり心配でもある。
僅かに残った甲虫類のオアシスは、非常に不安定なバランスの上にかろうじて生き延びている。
どうか大きな水害や自然破壊でこのオアシスがなくならないように天に祈りつつ、自分は少しでもこの河川敷の種の保存と増殖を計りたいと思っている。

あ〜、自分がもう少し若ければあと数十年単位で頑張れるのだが。
せめてあと20年は頑張って甲虫のオアシスを守りたいと願っている。