この数日、多摩川河川敷のクワガタ分布の調査を行っている。 調査区域は府中〜登戸までの多摩川河川敷である。 まだ調査の半ばなので結論は出せないが、クワガタの分布は右岸(川上から見て)のみに偏っているように思える。 これは、十数年前にあった「多摩川氾濫」のせいではないだろうか? 要するに、左岸の古い樹はその氾濫の時に流失してしまったのだろう。 その為に、環境的に安定している右岸にのみクワガタが繁殖する結果となっている。 また、多摩川左岸では災害後、度重なる護岸工事や公共施設の工事が続いている。 それと、左岸は東京都であり、右岸は神奈川県であると言う事も関係あるかもしれない。 先日の疑惑の「オオクワガタ?」は発見できずに居るが、コクワガタの他のクワガタももう少し本格的な季節になれば発見できるかもしれない。 続いて繁殖状況だが、河川敷内には朽木などもかなり散見できる。 ただし、ヤブが酷いため全て確認したわけではないが、サンプル的に材割り採集したところ、1本の朽木の中から1齢から終齢までの幼虫を採集出来た。 恐らくコクワガタだと思うが、かなりあちこちの朽木で繁殖していると思う。 今後の調査を継続し、本格的なシーズンで種類に変化があるか調べるつもりだ。