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このギターは、自分が始めて手に入れたエレキ・ギターである。 買ったのは1969年の6月。御茶ノ水の石橋楽器だったと思う。 当時の価格で39800円、ものすごく高かったと記憶している。 それと一緒に、エース・トーンの30Wのアンプも買った。 中学生の頃、エレキ・ベースも持っていたが、これは近所の 新星堂という楽器屋の閉店セールで買ったので、5900円だったが すぐ、友達に売っぱらってしまった。 この頃、使っていたエフェクターはShineiとか言うメーカーの ファズ・ボックス。ひどい音で、いつも他のメンバーから 「その音、何とかなんない?」とか言われていた。 このレスポールも、80年頃には殆ど弾かなくなって、部屋の 隅っこで余生を送っていたが、引越しの時、実家に置いてきて しまったので今どうなっているか判らない。 今、思うにすごいギターだったような気がする。 何がすごいって、ソリッドのはずのボディーが、実はベニヤを 曲げて膨らませたセミ・アコだったのだ。 グレコさんすごい事をやるよ。だから、表面を叩くとポコポコと 軽い音がする。 その上、ネックはセット・ネックではなく、デタッチャブル・ ネックなのだ。 フェンダーのギターみたいにネジでネックが付けてある。 後に、同じシリーズでセットネックのが出た時は欲しかったなぁ。 憧れのセットネック。未だにセットネックには拘りがあるような 気がしてならない。 |