ピエゾ・ピックアップなんてえのがいつ頃から出てきたか 定かではないが、これはごく初期の物だと思う。 何しろ、韓国製である。大変お安かった。 店員さんは「これでいいの?」と顔をしかめていた。 音が大変悪かった。とても悲しかった。 買った事を後悔したのは、これ位だとはっきり記憶している。 なにしろ音がひどいのだ。字に書くと「非道い」と書くと 気持ちが伝わるかもしれない。 こんな極悪非道な楽器を作るのは、地獄へ落ちろ!叫びたい。 でも、20年近く経つとこんなギターでも妙な愛着が沸くから 不思議である。 恐らく、こんな変な音がするギターは滅多にある物ではない。 個性と書いて「アク」と読ませる、そんな存在である。 きっと、このような失敗作は不出生であろう。 それを、恥かしげもなく売ってしまう楽器屋も楽器屋だ。 これは、確か、渋谷の何とかという楽器屋で買ったのだが 思い出せない。思い出したくもないが。 |