おやぢのMacはジャンクな香り
おやぢはMac使いだったのか?



で、おやぢはと言うと、NEC PC9801 BXなどと言う、CPU Intel i80486SX、 メモリー8メガバイト、ハードディスク240メガバイト、今だったら箸にも棒にもかからんPCでWindows3.1を走らせていたのだが、MIDIのソフトならこれでも充分だったのである。
そんなこんなで、こう言う二人が一緒になったもんだから、家の中は妙ーに ハイパーなのか、テクノなのか訳のわかんない家庭になったりした。
大体、夫婦の力関係のバランスから言うと、おやぢがカミさんに頭が上がらないのがよくあるパターンで、こちらにおいてもその通り、どうにもおやぢは カミさんに頭が上がらない。
Macの調子が悪いと必ずおやぢがメンテナンスをやらされるのが通例となっておりました。
で、いつのまにやらおやぢがMac使いになっていたと言うわけであります。
しかし、おやぢがメンテナンスするようになってから、急にMac-Plusの具合が 悪くなって来て、挙句はいきなりディスプレイが真っ暗になるとか、泣き顔マックが笑いながら団体さんでお見えになるとか、散々な事になってきたので、 責任を取らされたおやぢは虎の子のボーナスで、丁度その頃新発売の新機種 Machintosh LC520を購入したのである。


このMacは、CPU モトローラMC68030 25MHz メモリー12M ハードディスク190M 漢字Talk7.1と言う構成で、定価39万円のところを、デモ用の展示品(非売品) を店に頼み込んで19万円で買って来たのだ。
ん〜、速い!漢字Talkは使い易い!と絶賛するおやぢ。
何かヘン!Mac-Plusと使い方違う!?ことえりって何!?とケナシまくるカミさん。
おやぢへこみまくり。カミさん怒りまくり。
とにかく、この頃のMacは表示される画像の画質が素晴らしく綺麗だったし、 少なくともNECのPC98よりはCPUの速度も速かった。
が、Old-Mac使用者のカミさんからすれば、何か今までと異質で使い難かったらしい。
その上、大問題が暴露されてしまった。何と、今まで使えていたシーケンス・ソフトが漢字Talkのバージョンアップのせいで全部動かなくなってしまったのだ。
荒れ狂うカミさん。その責任は当然おやぢが負わされる事になる。
「すんませ〜ん、も〜しません!許して!助けて!お願いぶたないで〜!」
結局、ソフトもバージョンアップすることにしたが、日本国内でパフォーマーを買うと最低4〜5万円はする、一計を案じたおやぢは、アメリカのマークオブユニコーンに直接バージョンアップを申し込んだ。
これならたった数十ドルでバージョンアップが受けられる。
郵便為替でアメリカにバージョンアップ代を送って、待つこと数週間、実に ぞんざいな包装でバージョンアップのFDが送られてきて一件落着。
あ〜、良かった。
それから、世間で漢字Talkは7.5〜7.6〜8.0とバージョンアップされて行きいつの間にか漢字TalkはMacOSと名前を変えても家のLC520は漢字Talk7.1のままだった。
しかし、これだけインターネットやらPowerPCだの言われているのに、カミさんは相変わらず時代遅れのMC68030のLC520を使っていて、メンテナンス担当者としては「これではいかん!」と常々思っていたのだった。
しかし、やっとと言うか最近になってLC520のディスプレイに妙な暗い影が出始めるに及んで、「これはチャンス!」とおやぢは思ったとか思わなかったとか。
早速、秋葉原へ飛んでいくと格安のPowerPC搭載機を探して歩くことにした。
しかし、プログラム移行を考えると、余りにも新しい機種だと古いソフトが動かなくなる恐れがあるため、取り合えず、PowerPCで尚且つちょっと古めの機種にする事としたのだった。



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