Page06
いざ、電源ON! Part1
会社から帰ってきて、晩飯を食うとすぐおやぢは昨日の続きを再開することにした。
とは言え、昨日からほとんど寝ていないので会社でも眠くて一日中ぼんやりしていたが、出来そこないのPCを前にして眠いなどと言っている訳には行かない。何しろ、こいつが出来ない事には会社で遣り残した仕事も、メールさえも読めないし、おやぢの大好きなインターネットでHサイトを見て回る事さえ出来ないのだ(これはカミさんには内緒だよ!!)
てな訳で、ケースの蓋を開けて中の配線をもう一度チェック。
「IDEケーブルよし!、フロッピーディスク配線良し!、取りあえず何でもかんでも良し!」お得意の指差し確認をして、PCに電源とディスプレイを接続した。
「う〜ん。これで電源を入れれば起動するはずだ。待ってろよ、今起動してやるからなぁ。」
おやぢは恐る恐る電源スイッチを押した。
すると、何かモーターが回る音がし始めた、が、ディスプレイの画面は真っ暗なままである。
その上、電源ランプもハードディスクのアクセスランプも知らん顔でピクリともしない!
「ありゃ!、どうなってるんだ???」
慌てて電源スイッチを切ろうとするがスイッチの反応なし!危うしおやぢ!
「うわぁぁぁ!いかん、電源も切れんぞ?!!!コ、コ、コンセント、コンセントを抜かなけりゃ、ああああ.......」のたうちまわりつつコンセントを引き抜き、肩で息をするおやぢ。
「ぜぇ、ぜぇ、何だ?何で起動もしなけりゃ、電源も切れなくなるんだ???」
ここでちょっと参考書みたいなものを探す。「自作道 開眼」DOS/V Magazin、「PC自作派」、いろいろ拾い読みしてみるが良く解らない。
「自作の神髄ここに極まる」PC-DIYなどと言う雑誌にやっとそれらしき記事が書いてあるのを見付けて読みふけるおやぢ。
「なるほど、最初にCPUの電圧とか、倍率とかを設定しなけりゃいかんか」考えてみれば、そんなもん何んにもやっていなかったのだ。
「スピーカーから、ピポちゅー音が出れば正常な起動になってる訳だ。」あちこち拾い読みしつつおやぢはいつとはなしに眠った。
眠った眠った〜