On Stage

マスターの短いバンド紹介の後、演奏が始まった。
うっ!やばいプロの音だ!(当たり前だよね)
昔、散々聞いたアマチュアの音とは全く別種の、安心して聞ける商売物のサウンド。
それでいて変な衒いや格好付けのないリラックスした雰囲気。
しかし、何気なくやっているように見せておきながら、ステージの隅々まできちっと
把握している。
さすがショーマン!常に微笑みは絶やさない。いや〜、大したもんだ。
昔の北川涼氏ってこんなに存在感あったけ?これはすごいや。


   

1曲目から長澤紀仁氏のギターの弦が切れて「ややっ!これは?!」と思ったが そこは百戦錬磨の苦労人、眉ひとつしかめずに演奏続行。 特筆すべきは、弦が切れた直後、長澤紀仁氏はチューニングを行ってから演奏を 続けていたが、彼が使用しているギター”ポール・リード・スミス”っちゅーのは 弦が切れるとチューニングが狂いやすい。(実は、ワシもこのギターを使っている) じゃによって、弦が切れたまま演奏するとチューニングがボロボロのしょうもない 演奏になってしまう所を、きちんとフォローしていた。天晴れである! こう言ったステージでの演奏でよくありがちなのが「ギターばっかうるさい!」とか バランスも考えずに段々音がでかくなるとかあるのだが、さすが大人のバンド 音の バランスが最後まできちっと取れている。 ドラムとベースがきちっとボトムを押さえ、キーボードとギターが上手くサウンド を織り成している。 また、二人のギターのサウンドが夫々のキャラクターを持っていて、どちらも楽しめる のがうれしい。 割とクリアーなサウンドの長澤紀仁氏とワウの使い方が絶妙で陰影のある北川涼氏の ギターサウンドが80年代にワシがよく聞いていた音楽を再生してくれる。 今、ふっと思い出したが、当時これらの音楽はクロスオーバーとか呼ばれていて アメリカの東海岸(イースト・コースト)派と西海岸(ウエスト・コースト)派で 少しずつサウンドが違っていたが、このバンドはイースト・コーストの音だなぁ などと考えたりしていた。 キーボードの斉藤聡氏のプレイはかなり色々な音楽をきちっと身に着けているし、 ベースの甲田賢一氏はちょっと難しい顔をしながらもくもくとボトムのラインを 刻み続けている。 なかなか良いプレイを聞かせてくれるドラムの黒田清高氏はステージの隅っこで ちょっと窮屈そうである。 いずれにしても、皆 キャリアの長いミュージシャンで現在もこのバンドとは別に 色々な音楽活動をしており、このホームページを見ている皆さんもテレビやCDで 彼らの音を知らず知らずに聞いているはずである。 それぞれの活動は彼らの個別のホームページを見ていただけるとより判っていただける と思う。

2004/1/18

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